胃の痛みが教えてくれたこと

「頑張らなきゃ」を手放す練習

先日、がん治療中のクライアントさんとのカウンセリングで、とても大切な気づきがありました。

その方は、しばらく体調が安定していたのですが、再び胃の痛みが出始めました。

「こんなに食事に気をつけているのに」
「こんなに良い子にしているのに」
「ちゃんと薬も飲んでいるのに」

それでも痛みはやってきます。

ある夜、痛みが強くなり、とうとう泣き崩れてしまったそうです。

でも私は、その涙は決して悪いことではなかったと思うのです。


私たちは「頑張れば良くなる」と信じている

多くの真面目な女性は、

  • 頑張れば良くなる
  • 前向きでいれば良くなる
  • 明るくしていれば良くなる

と信じています。

もちろん、それは悪いことではありません。

実際に、その力で人生を乗り越えてきた方もたくさんいます。

でも時々、体はこう言うのです。

「もう頑張らなくていいよ」

と。


心だけを上向きにしようとしていませんか?

その方は痛みが出た時、

「気持ちだけでも上げよう」

と思ったそうです。

でも、ふと気づいたのです。

庭の木々を眺めながら、

「自然は嵐が来たら無理に花を咲かせようとはしない」

ということに。

強い風が吹けば、
蕾は閉じます。

雨が降れば、
じっと耐えます。

そして嵐が過ぎるのを待ちます。

人間も自然の一部です。

体が休みたがっている時に、

心だけが

「頑張れ!」
「元気になれ!」

と引っ張り上げようとすると、

かえって苦しくなることがあります。


痛みも私の一部

その方は夢の中で不思議な言葉を聞いたそうです。

「痛みも私だから、受け入れた方がいいよ」

最初は意味が分からなかったそうです。

でも私は、とても大切なメッセージだと思いました。

私たちは痛みを敵にしがちです。

苦しみを消そうとします。

悲しみを感じないようにします。

でも、

悲しみも
怒りも
不安も
痛みも

本当は自分の一部なのです。


泣きたい時は泣いていい

その夜、クライアントさんはご主人の前で大泣きしたそうです。

「痛いよ」
「もう嫌だ」

と。

普段はとても明るくて、
周りを元気にする人です。

だからこそ、

弱音を吐くことは苦手だったのかもしれません。

でも私は思うのです。

本当に強い人とは、

泣かない人ではありません。

弱さを認められる人です。

助けてと言える人です。

涙を流せる人です。


「やらなきゃ」が口癖になっていませんか?

カウンセリングの中で、

クライアントさんはこんなことにも気づきました。

「私、いつも“やらなきゃ”って言ってる」

  • お風呂やらなきゃ
  • ご飯作らなきゃ
  • 片付けなきゃ
  • 元気にならなきゃ

私たちは無意識に
「ねばならない」
で自分を追い込んでいます。

でも、

「お風呂に入ろうかな」

「今日は休もうかな」

「主人に頼んでみようかな」

そんな言葉でもいいのです。


体の声を聞く

若い頃は無理がききます。

多少無理をしても、
そのうち治ります。

でも年齢を重ねたり、
大きな病気を経験したりすると、

体は少しずつ教えてくれます。

「そろそろ私の声も聞いてね」

と。

体は敵ではありません。

体は私たちを守ろうとしてくれている大切な存在です。


もし今、

体調が優れない方がいたら、

無理に前向きにならなくても大丈夫です。

無理に元気になろうとしなくても大丈夫です。

痛い時は、

「痛いね」

と自分に寄り添ってあげてください。

悲しい時は、

「悲しいね」

と認めてあげてください。

自然が嵐をやり過ごすように、

私たちにも「待つ時間」が必要な時があります。

焦らなくて大丈夫。

今は、自分の心と体を信じてあげてください。

そして、

頑張り続ける人生から、

自分に優しくする人生へ。

その一歩を、今日から始めてみませんか。

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