親からの言い伝え

皆さんこんにちは。

猛暑の中、いかがお過ごしでしょうか。エアコンの中では、乾燥が心配です。

水分補給はこまめにされてください。

今日は、私の過去の記憶を頼りにお話ししてみたいと思います。

皆さんは、幼い頃、親によく言われていたな〜と思い出す言葉はありますか?

私は母によく「ちゃんとしなさい」と言われていました。

母から見たら「ちゃんとしていない子」だったのでしょう。😅

なので私は、ちゃんとしようと生きてきました。

しかし、気を抜くと母から「また〜、ちゃんとしなさい』と言われます。

心の中で私は、「ちゃんとって何?どうしたらちゃんとできるの?」と叫んでいました。

わからないのです。ちゃんとが。

母は、幼い時に自分の母を亡くし、4人のお姉さんが母親代わりをしてくれたそうです。

厳しい兄の優しい父の存在も大きかったのでしょう。母は、しっかり者のなんでも自分でこなすちゃんとした子に育ったのです。

母親がいないために世間の目にちゃんとした子としてみられるように頑張った、と言うことです。

そんな母の元、私の行動の基準は、母のルールの中にあり、どうやったら怒られないか、そしてどうやったら

兄や姉のように母に認められるか、がその時の私の生きる上での最大の目的だったように思えます。

当時の私は「生きる目的=母に認められること」と考えてました。

それは多分多くの子あるあるだと思います。親への承認欲求ですね。

私のそれは、結婚して子供ができてもしばらく続きました。

服を買うのも手に取った服を母が気にいるかな。。。と考えて元に戻す、と言うように自分基準ではなく

母基準になっていました。

そんな私ですが、このようなカウンセラーという職業に就いて人間の心理や親子の感情やらを学んでいると、

幼い頃の親からの言葉の植え付けが大人になっても(本人は忘れていても)言動に出ているんだと、認識しました。

もちろん母は、私を苦しめるために言ったわけではなく、自分自身がちゃんとした子になることによって、ちゃんとした子と世間から見られることによって、母不在のデメリットを自分にも相手にも感じさせないという成功体験をしたわけです。

親というものは、自分が体験した良いことを子にも伝えたいという欲求があります。

これは親だけではなく、人間は、ということでしょう。

しかし、母と私は性格も違えば育った環境も違う。

兄や姉は「ちゃんと」と言われた覚えがないと言っているので(二人は母親似で器用でちゃんとしている😅)ぼーっと生きてるように見える私は母としては自分とは違う私に歯痒かったり心配だったのでしょう。

母の「ちゃんとしなさい」を言われるたびに「ちゃんとしてない自分」を強く感じました。

今思えば、私は、ちょとした発達障害ADHDか愛着障害だったのではないかと思っています。

「夢見る夢子ちゃん」と叔母に揶揄われたように妄想癖や現実逃避があったように思います。

今は亡き母ですが、自分の最期までちゃんと考えていて、新聞への告別式案内の文言、最期の死衣装、亡くなった時の友人への連絡….etc

亡くなった時には、最期までちゃんとを実践した人だな〜と感慨深いものがありました。

そして「お母さん、私には貴方のようにはできないよ。貴方の期待には添えないけど、私は幸せです」

と手を合わせました。

私たち人間にとって、母親というのは善かれ悪しかれ、莫大な影響力を持っている人たちです。

その影響に贖うことはどんな人でも無理です。ましてや幼い子供なら親に贖うのは死活問題ですから。

しかし、年齢を重ねるその影響から離れる。逃れることができます。

幼い頃に植え付けられた思考や信念は、社会や周りとの関わりから気づくことができます。

親は、あのような状況があったからこのような思考・信念が必要だったんだな、と理解することができます。

現在、私にこのような思考・信念は必要かしら?必要な場面もあればそうでない場面もあるのじゃないか?と考えることができます。

選択肢が増えるんです。

カウンセリングをしていると親の思考・信念に囚われている人が少なくないんです。

幼い頃は、親の教えとして必要だったものが成長していくにつれ、心の成長を難んだりするのです。

自身の過去を見返すことは心の安らぎや成長を俯瞰して見るのにとても役立ちます。

お盆も近づいてきている今、自分の中に無意識に出てくる思考・信念を確認してみてはいかがでしょうか。

今日も一日笑顔でマインドフルに❤️

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